自分でシロアリを駆除してみたいという方のために、シロアリ駆除の基本的なノウハウをお伝えします。必要な道具はホームセンターで入手可能。しっかりと調査と下準備をして、無理のない範囲でDIYシロアリ駆除に挑戦しましょう。
床がふわふわする、羽アリがたくさんいるといったシロアリ被害の兆候が見られたら、シロアリの発生状況を確認しましょう。基礎に蟻道を作られていないか、建物の周囲に切り株や木材がないか、荷物が置きっぱなしになっている場合は、動かして確認します。
ウッドデッキのあるお宅は、湿気が溜まりやすい部分を重点的に確認します。また、1階の床下点検口を開けて、床下の状態も確認しましょう。本格的に調べるには床下に潜らなくてはいけませんが、素人は床下で方向を変えることすら困難です。奥まで調べるなら、無料で調査してくれるシロアリ駆除業者を頼るのもいいでしょう。
シロアリ被害を調査したり駆除したりする際には、肌を露出せず汚れてもいい作業着と怪我を防ぐ軍手、埃や薬剤から顔を守るゴーグルと粉塵用マスクが必要です。
併せて、床下で作業する場合はヘッドライトを用意しましょう。床下を出入りする際には養生用のシートも必要です。ベイト剤を使用するなら、スコップを用意します。これらの道具は全てホームセンターで購入できます。
DIYでシロアリ駆除を行うには、2種類の方法があります。ひとつは床下の土壌や木部に薬剤を散布するバリア工法。もうひとつは、家の周囲に毒餌をセットするベイト工法です。
それぞれご説明しますが、素人がバリア工法を漏れなく行うのは難しいため、既に被害が発生・進行している場合は専門の業者に依頼することをおすすめします。
バリア工法は、多くのシロアリ業者が行っている駆除方法です。床下の土壌と木部に駆除剤を散布し、木部には穿孔注入を行って木材内部のシロアリまで駆除します。木部が腐敗したりカビが生えたりしている場合は、傷みを除去して再発防止策を講じ、必要に応じて交換しなくてはなりません。
こういった処理が不充分だとシロアリは薬剤の影響がないところで繁殖するため、既に被害が出ていて素人の手に余る場合は専門業者に依頼した方がいいでしょう。ウッドデッキのようにアクセスが容易な場所ならば、スプレータイプの駆除剤で効果的な駆除と予防が行えます。
家の周囲にベイト剤(毒餌)をセットするベイト工法は、DIYで容易に行える方法です。必要なのは、ベイト剤、ステーションとシャベルだけ。シロアリが餌を巣に持ち帰って仲間と分けあう習性を利用する駆除法なので、シロアリの通り道をしっかりと調査するプロには及ばないまでも、ある程度の効果を上げることが可能です。
シロアリはジメジメした場所を好むため、日当たりの良い場所を避けてステーションをセットします。蟻道の近くにセットするのもいいでしょう。
シロアリを見つけたからといって、一般的な殺虫剤をかけるのはおすすめしません。というのも、ハエやゴキブリをターゲットにした殺虫剤には、ピレスロイド系の忌避剤が含まれているのです。
シロアリはゴキブリの仲間なので、殺虫剤がかかった個体は死にます。しかし、生き残ったシロアリが忌避剤の影響で散ってしまい、結果的に被害を広げる危険性があります。
シロアリを散らさないというのは、繁殖期に羽化した羽アリにも共通する注意点です。羽アリが発生しているのを見たら、掃除機で吸い取りましょう。吸い込まれた羽アリは1日程度で死ぬので、それから処分します。
羽アリを散らすとどこで営巣するかわからず、被害が拡大する可能性があります。羽アリを見つけたら掃除機で吸い取ると覚えてください。
お伝えしてきた通り、DIYである程度のシロアリ防除は可能ですが、床下に潜って作業するのが難しい時や、建物の被害が既に進行している時は、専門業者に依頼して迅速かつ徹底的に駆除してもらうことをおすすめします。
依頼するなら、有資格者が責任を持って作業する業者を選びましょう。広島で信頼のおけるシロアリ駆除業者をお探しの方は、以下のリンクからおすすめの業者の情報をチェックしてみてください。
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